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タイヤのキズについて
 頑丈に作られているタイヤですが、何かの原因で傷付くことがあります。例えば、よく聞くのが「釘を踏んだ。」です。釘を踏む事で、タイヤの骨格を作っているカーカスと言われる組織に穴があいてしまう損傷です。他には、「縁石にタイヤをぶつけた。」と言う事もあり、タイヤの側面にキズができてしまうといった例もあります。タイヤが大きな損傷を受けた場合、タイヤが使用できなくなります。また、損傷にも必ず原因があり、それを見極めることが大切です。

タイヤのヒビについて
 タイヤは年数が経過すると、ヒビ割れがおこります。また、タイヤの洗浄剤・ワックスなどで劣化が進んでヒビ割れを起こすこともあり、そういった物は十分注意して購入しなければなりません。

      台所の古くなった輪ゴムがすぐに切れてしまうのと同じ

 タイヤのキズ・ヒビはミゾが減ってなくても、不慮の事故や年月の経過等で、できてしまう可能性があります。タイヤのキズは目立っており、それが原因で空気が抜けて、走行できなくなってしまうので、気付くことが多いのですが、ヒビは無数に細かくできて、あまり目立ちません。一見そんなたいそうなものでもないので、放っておくことも多くあると思います。無数のヒビですが、表面だけではなく、タイヤの組織の奥の方までヒビが達していることもあります。そのようなタイヤで走行するとパンク等のタイヤトラブルにつながることもあるのでご注意ください。

 タイヤのバースト原因の一つはタイヤのキズやヒビ。高速走行を続けると、タイヤがたわみ、キズやヒビに負荷がかかり、タイヤが破裂してしまうのです。

タイヤがバーストするまで(スタンディングウェーブ現象)
   
         
   

 タイヤのキズには修理が可能なものもあります。修理できるキズと修理できないキズは4つのポイントと、キズの数とその間隔と、キズの場所で決まります。

 

タイヤのキズは右の表が表すように、修理できる範囲が決まっています。しかし、タイヤの側面(サイドウォール)部分のキズ・ヒビは修理ができません。厳密にいうと、直せないことはないのですが、側面は接地面(トレッド)に比べて衝撃に弱く、修理済みのタイヤが完全に「走行に耐える」とは言いきれないからです。当グループではタイヤのサイド部分の修理はお勧めしていません。

 
修理できる範囲
タイヤ種別 傷の直径 傷の箇所 傷の間隔
乗用車用タイヤ
軽トラック用タイヤ
小型トラック用タイヤ
(6.50相当以下)
6mm以下 2箇所
以内
周上間隔
40cm以上
トラック及びバス用タイヤ
小型トラック用タイヤ
(7.00相当以上)
8mm以下 3箇所
以内
周上間隔
70cm以上

●修理できる損傷●

  ●修理できない損傷●

★タイヤの中の組織にに達していないゴム層の損傷

釘穴または、それに類似した貫通傷で上の表『修理できる範囲』以内のキズ 。

★スリップサイン、ブレーカー、またはベルトが露出したタイヤ。

★タイヤのショルダー部分、サイドはたはビート部分に損傷のあるタイヤ。

★修理可能範囲を超える、コードに達した外傷、またはゴム割れ。

★接地面(トレッド)が引きつったような変形がおこるセパレーションと呼ばれる状態。

★タイヤの中の組織が切断または、バラバラになった状態のもの。

★油・薬品などによるゴムの変質。

★インナーライナーの損傷。
 

修理したタイヤは安全上、次の点に注意して装着・使用して下さい。

★前輪には使用しないでください★
★応急修理したタイヤでは高速走行、長時間使用しないで下さい★

 

釘などを踏んだためにおきたパンク修理でご来店される方へのお願い

刺さった釘は抜かないでご来店ください。釘を抜くと、刺さっていた方向が分からなくなります。パンク修理は釘の刺さっている方向が大変重要になります。(修理成功率が下がります)

 市販されているパンク修理剤でのパンク修理はおすすめしていません。「パンク修理剤で修理したのに、空気が漏れる」とよく聞かれます。パンクしたタイヤを安全に走行できるものに修理するには熟練した技術が求められます。タイヤ専門店での修理をおすすめいたします。

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