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 『タイヤの減り方』のページでは『摩耗』を説明しました。ここでは『偏摩耗』について説明します。偏摩耗とは、かたよった摩耗・異常摩耗であることを指します。摩耗は走るほど進みますが、その減り方がトレッド部(タイヤの接地面)均一に摩耗せず、どこか一部だけ異常に摩耗してしまうのが、偏摩耗です。偏摩耗をするには必ずなんらかの原因があります。偏摩耗は著しくタイヤの性能を低下させ、タイヤの寿命を縮めるため、原因を見極め、対処する必要があります。

右の写真は、タイヤの端が偏摩耗し、タイヤの中の組織がでてきてしまったものです。

 
偏摩耗を対処・予防する方法
名称 現象 原因 予防・対処法
ヒール&
トー摩耗
(段減り)
タイヤの円周方向に、のこぎりの歯に似た摩耗が生じる。 ラグパタンやブロックパタン独特の摩耗で、空気圧不足やローテーション不足などによる。

ローテーション

空気圧点検

片べり摩耗 トレッドの片側だけが早く摩耗する トー及びキャンバ過度のため、一方のショルダーだけが摩耗する。 アライメント
フェザーエッジ
摩耗
(羽状摩耗)
タイヤの断面方向に、のこぎりの歯に似た摩耗が生じる 極端なトーインのため、サイドフォースがかかり、断面方向が羽状に摩耗する。 アライメント
センター摩耗 トレッドの中心部が早く摩耗する。 空気圧過多状態での走行によって、センター部が早く摩耗する。 空気圧点検
両肩べり摩耗 両側のショルダー部が、センター部より早く摩耗する。 空気圧不足状態での走行によって、ショルダー部が早く摩耗する。 空気圧点検
局部摩耗 トレッド部が局部的に摩耗する 急ブレーキ・急ハンドルなどによる運転操作。ホイールバランス不良。

安全運転

バランスの
取り直し

ローテーション…

タイヤの装着位置を変えることです。車を人に例えると、タイヤは靴です。人は『履きグセ』があり、歩き方で靴底の減り方がずいぶん違うものになります。靴の内側ばかり減ったり、外側だけが減っていたりなど…。その靴底のかたよった減りをなくすために、靴の左右を変えて靴を履いて靴底の減りを均一にするというのが、ローテーションという技術です。(実際に人は左右の靴を反対には履きませんが。)車の車輪にも履き癖のようなものがあり、定期的に左右・前後とタイヤの装着位置を変えて、摩耗が均一になるようにします。ローテーション実施の目安は走行距離5000kmごとです。詳しくは『こだわりサービス・無料ローテーション』をご覧下さい。

アライメント…

アライメントとは、『車の整体』と言えます。足廻り各部のゆがみを矯正する技術です。アライメントをすることにより、タイヤの偏摩耗を防止できるという効果の他にも、『ハンドル操作が容易になる』・『操縦安定性が向上する』などの効果が得られます。詳しくは『こだわりサービス・アライメント』をご覧下さい。

空気圧点検…

空気圧には車種または、タイヤの種類によって適正な空気圧があります。そして、空気は自然にタイヤから抜けていきます。空気圧不足はタイヤの偏摩耗だけでなく、燃費にも悪影響を及ぼします。だからと言って空気を入れ過ぎるのも良くありません。適正空気圧でなくてはなりません。月に1度の空気圧点検が、安全で経済的なカーライフのポイントです。

バランスの取り直し…

タイヤとホイールを組み込んだ時、一見、なんともないようなのですが、裏表とも円周上のバランスがずれています。そのアンバランスを補正するのがバランスです。車に取り付ける前に行うのですが、何かの衝撃でバランスが狂ってしまうこともあります。そういった場合、もう一度車からタイヤを取り外し、バランスを取り直すことが必要になります。

安全運転…

…心がけていただいてると思います。
空気圧不良による偏摩耗

空気圧過多

  空気圧不足
 
センター摩耗 両肩べり摩耗
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